

グルコサミンが日本に登場したのは、ほんの十四年前のことです。ヨーロッパではすでに四十年近く前から変形性関節症の痛みをとるとして研究が重ねられ、イタリアやドイツでは変形性関節症を治療する医薬品として扱われてきました。しかし残念ながら、日本やアメリカでは、その効果があまり知られていませんでした。ところが、一九九七年、アメリカでグルコサミンを紹介した本がベストセラーになり、「グルコサミンは変形性関節症に効く」と大評判になったのです。アメリカでは、それまでグルコサミンをサプリメント(栄養補助食品、健康食品)という位置づけで扱っていたのですが、これがきっかけで整形外科医が本格的な研究を進めるようになりました。臨床医もその有効性を認め、実際の治療に使用しはじめたのです。
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アメリカで睡眠を助ける健康食品としてメラトニンとともに人気があるのは、バレリアン(西洋カノコソウ)である。バレリアンは、二〇〇〇年以上も民間で睡眠補助のために利用されてきた。一九九八年のバレリアンの売り上げは、全米ハープ業界で第二一位につけた。バレリアンが信頼を得ている理由は、睡眠効果を支持する学術論文が数多く発表されているからである。健康人を対象にバレリアンを服用したグループと、プラシーボ(偽薬)を服用したグループによる睡眠比較調査がある。この結果、バレリアンを服用したグループは、ねむりに入る時間が短縮され、しかも睡眠の質が向上したことが認められている。また、一九九六年、ドイツの著名な精神科医バーバクは、睡眠障害のある一二一人の患者を対象に四週間にわたってバレリアンの効果を調査した。そして、その結果を医学雑誌に「不眠症の研究」として発表した。患者は二つのグループに分けられ、一方は六〇〇ミリグラムのバレリアン、片方はプラシーボを服用した。治験を開始した直後には、どちらのグループにも効果がなかったが、二週間後から、バレリアンを服用したグループにのみ、睡眠を促進する効果が認められたと報告されている。
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しつこい勧誘や営業行為がいやになり、途中でサロン通いをやめてしまったというお客さまも多いようです。私は、そのような業界の現状に、ずっと大きな危惧を感じていました。エステティック・ビジネスは「クレーム産業」だと考えられています。トラブルやクレームが避けられないビジネスだということです。たしかにフェイシャルや痩身の場合、お客さまが期待されたほどの効果が得られないケースがあり、それがトラブルやクレームにつながることも考えられます。しかし、より深刻な原因は、料金システムや契約内容の不明瞭さ、そして、お客さまが望まない追加契約まで迫ろうとするプッシュ型の接客戦略にあるのではないでしょうか。そのような営業行為があたりまえと考えられているようでは、エステティックはいつまでたっても健全な文化とはなりえません。私は、トラブルやクレームを極力避けるためにも、料金システムを明瞭にして、プッシュ型の営業行為を排除しなければならないと考えました。
考えられないことですが、脂肪吸引で死亡事故があるのは事実として厳粛に受け止めなければいけません。術者になるかもしれない医師と、手術を受けるかもしれないあなたの信頼関係を少しでも確かなものにしたいとの願いが込められているのです。ですから私はたとえマイナスイメージになることでも正直に書いているのです。また営利主義を嫌い、「安全性と患者さん本人の幸福」を最優先に考えています。こういった安全性を優先させると、どうしても一度に大量の脂肪を吸引するのは避けるような方向になります。先の脂肪吸引後の死亡事故は一度に大量の脂肪を取ろうとしたためとされているようです。ソフトこアクニックというのは出血が少ないのが特徴ですから、より多くの脂肪をより安全に吸引できます。それにあくことなく安全性を追究すると、ワンポイントで脂肪を吸引するということになるわけです。駄目押しの安全追究ですね。バブルのころは「とにかく全身取って!」という感じの患者さんが多く、一度に大量吸引が主流でした。今は安全性意識の高まりが患者さん側にもあり、最初からワンポイントでの吸引を希望される方が増えています。
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いわゆる臭いの源となっているのが、アポクリン腺の方です。これは、思春期以後の性ホルモンが盛んになるにつれて分泌されるもので、それまでニオイがきつくなかった人も、妊娠や出産を契機として臭くなることがあります。ワキの下や乳輪をはじめとして、耳の中、おへそ、性器周辺などの特定の場所にアポクリン腺は存在します。アポクリン腺からは、タンパク質、アンモニア、鉄分、脂質、糖質、リポフスチン色素、ピルビン酸などの粘着性のニオイ物質とも言われるものが分泌されています。乳白色をした液体で、この成分が皮膚に住んでいるブドウ球菌などの雑菌によって分解され酸化すると、あの「ワキガ」特有のニオイを発散するようになり、下着やブラウスが黄ばんだり黄緑色になったりします。「ワキガ」は、白人の約八〇%がその体質を持つのに比べて、日本人は約一〇%と人種差が大きいのが特徴です。動物性脂肪を多く取るとアポクリン腺の脂質が増えて、ニオイも強くなり、近年は日本人も欧米人の食生活に近づいているために、ややきつくなる傾向があります。美容整形外科ではワキガ手術を受ける人が増えているのです。